東急グループ【産業保健師の求人募集・採用の傾向】
産業保健師が働く企業はいろいろです。ここでは東急グループを参考にしつつ、企業で働く保健師についていろいろ考えてみましょう。
東急グループは東京急行電鉄株式会社を核としたグループ企業であり、交通事業、流通事業、ホテル・リゾート事業、総合不動産事業を始めとする多くの事業を国内外に展開しています。交通関連事業での株式会社じょうてつ（北海道札幌市）、東急バス株式会社（東京都）、上田交通株式会社（長野県上田市）といった名称は聞かれたことがあるのではないでしょうか。
さて、東急グループでは、2009年4月より従業員の健康（身体面および精神面）において2つの取り組みをしているようです。それは「メンタルヘルス対策」と「生活習慣病予防対策」ですね。当然ですが、ここに保健師も深く関わっていきます。
東急グループでは健康管理センターを設置していて、産業医や保健師が常駐しています。メンタルヘルス対策では健康相談がとても重要になり、相談にくる社員一人ひとりに合った適切なアドバイスなどを行うことが保健師の重要な役割です。まず、電話相談から始まり、必要に応じて面接相談を行うという形を東急グループではとっているようですね。相談内容によっては、産業医に引き継いだり、医療機関（外部）への紹介も行なっていきます。
また、多くの企業が生活習慣病対策として様々な物事を行っていますが、東急グループでは、社員のストレス解消・メタボ対策の一環として、体力づくりウォーキング大会を毎年開催しているようですね。こういった健康増進のための様々な物事の計画・実施にも保健師が深く関わっていきます。現状での社員の健康において何が必要なのか、そのためには何を行えばいいのか、常に考え続けることが保健師には要求されます。
他にも労働環境への取り組み、セクシャル・ハラスメント対策、労働組合との関わりなど、保健師の仕事は多岐に及びます。産業保健師というのは見た目よりも激務であるケースが多いことは認識しておいてくださいね。
意外に大変な部分がある産業保健師ですが、日勤のみ、きちんとした休日が取れるといった求人も多く、仕事とプライベートをきちんと分けたいと考える保健師にはかなり人気があるようです。そして、収入面でも比較的高待遇な求人が目につきます。需要があり、かつ人気のある産業保健師であるにもかかわらず、求人数は豊富なわけではありません。産業保健師の離職率の低さや募集枠（人数）の少なさが一つの要因になっているようです。
