キーエンス 産業保健師 求人

キーエンス【産業保健師の求人募集・採用の傾向】

多くの大手企業が企業内に健康管理室や医務室を設置していて、社員の健康管理を行う保健スタッフの一員として保健師を常駐させています。企業に勤務する保健師を産業保健師と呼んでいますが、大手企業である株式会社キーエンスを参考にして、保健師の仕事や求人などについて考えてみたいと思います。

 

株式会社キーエンスは、各種センサ、および様々な情報機器を主力に1970年代から創業を開始しました。大阪府大阪市に本社を置くキーエンスは、25の子会社と関連会社2社を抱えていて、キーエンスグループを形成しています。営業所も多く、盛岡、八王子、名古屋、静岡、浜松、大阪、神戸、金沢、岡山などに進出しています。また、海外への進出も顕著で、現在は44ヶ国200拠点を海外に持っています。

 

キーエンスは扱う商品上、その設計開発(回路・ソフトウエアの設計)が重要であり、東京研究所、ロジスティクセンター、クオリティ・ラボなどの研究開発施設を有しています。勤務する社員は、朝から晩まで光学機器などの開発業務で目を酷使しているという現状があるのですよ。研究開発でなくても、職場にPCがあるのはどのような企業においても常識であり、「目を酷使する」ことによる弊害がいろいろ出ていることを様々な企業が報告しています。

 

PCによる目の疲れ(眼精疲労)によって、目がかすんだり、PC上の文字が見づらくなることはもちろんですが、目の酷使による様々な弊害が身体にも出てきます。特にPCと長時間付き合うような社員に顕著なようですね。同じ姿勢でPCを見続けることによる血流の悪化がありますし、肩部の筋肉の過度な緊張(肩こり)も誘発され、中には頭痛や胃痛などを訴える社員もいます。

 

産業保健師は、社員の健康を様々な角度から見ていく必要があります。社員の健康を害する物事は多岐に渡っているようですよ。労働時間・作業手順・生活習慣病・ストレス・職場環境・人間関係・うつなど、本当にたくさんあるのです。社員は、利潤追求をしてく企業において人的資源であり、彼らの健康を守っていく保健師の役割はとても大切です。当然ですが、保健師は大きな責任を持たねばなりません。産業保健師を目指している方々は、参考になる書籍、産業保健活動に関するセミナーや講習会などを積極的に利用して、日々学んでいくといいでしょう。

 

最後に、産業保健師の求人に関して少し触れておきましょう。近年産業保健師の需要が大きくなっていることはみなさんご存知だと思います。企業における保健師の募集も当然増えています。あくまで一般論になりますが、大手企業と中小企業での保健師に対する考えの温度差があるのも事実なのですよ。キーエンスなどもそうですが、大手企業は産業保健師の重要性をよく認識していて、多くの企業が保健師を採用しています。しかし、中小企業の中には、健康は自らが守るものと考え、会社自体が社員の健康問題に率先して取り組まないような現状も少なくありません。

 

しかし対局に立って見ていくと、産業保健師の必要性はどんどん認識されていますので、これからもその求人は増えていくでしょう。

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