大和ハウス【産業保健師の求人募集・採用の傾向】
大和ハウス工業は、大阪市に本社を構える大手住宅総合メーカーですが、抱えている支店・営業所は全国90箇所にも上り、12箇所ほどの工場も有しています。また、30以上の関連会社も抱え、中国(上海・大連など)にも拠点を持っています。大津市のエネサーブ(株)、東京都新宿の大和小田急建設(株)、大阪市の(株)ダイワサービスなども大和ハウスグループになります。ここでは大和ハウス工業を一つの例として、企業で働く保健師についていろいろ見ていきましょう。
大和ハウスのような企業では、住宅部門の営業がとても重要になってきます。不況で住宅事業の環境が厳しくなってきたと言われていますが、戸建住宅・マンションなどの販売において営業職は不可欠なものです。しかし、営業に関わる社員は日々様々なストレスにさらされてるという現実があります。このような社員に対して健康面から様々なアプローチを行い、アドバイスをしていくのも産業保健師の重要な役割です。
営業にはノルマが付き物であり、ノルマ達成のためには休日も働くような社員が出てきます。また、営業における人とのコミュニケーションに疲れきってしまう社員も少なからずいます。営業社員は、普通の事務職などとは違ったストレスを抱え込んでいるのですよ。過度なストレスを抱え込んでしまうと、その影響は心身に及びます。体がだるい、やる気が出ないなどはまだいいのですが、放っておくと無断欠勤、退職という結果になりかねません。保健師は彼らのストレスの原因を探ると共に、ストレスを軽減させる方法、改善する方法などを模索し、彼らにアドバイスしていく必要があります。企業での保健活動にはカウンセラー的な要素もふんだんに含まれていることは知っておいてくださいね。
営業職は会社の重要な戦力であり、彼らが心身ともに健康な状態で業務を遂行することを会社側も常に望んでいます。彼らの戦線離脱は会社の生産性を大きく損ねてしまうので、彼らの健康管理を行なっていく保健師はとても重責なのですよ。
保健師求人では、経験の豊富な保健師を多くの大手企業が求めています。また、貴重な戦力である営業職の社員を健康面から見守ってくれる保健師には多くのものを要求します。故に、産業保健師の収入は高額になるケースも多く、特に大手大企業はこの傾向が顕著です。募集内容を見ても、日勤が多いことも魅力かもしれません。給与が高くて、日勤のみ、おまけに休日もきちんと取れるというのはたしかに高待遇だと思います。しかし、先に述べたように、産業保健師は持つべき責任もとても大きいのです。
産業保健師を目指す方は、「社員の健康が企業を支える」ということをよく認識し、産業保健師は一企業人として企業に貢献していくのだ!という気持ちを忘れないでいただきたいと思います。