産業保健師 企業 工場

企業の工場に勤務する産業保健師の仕事の特徴

 

製造業など、従業員が工場で働く企業でも産業保健師が求められています。

 

産業保健師というとオフィス勤務の従業員を対象とした業務が多いというイメージもありますが、こうした職場では従業員のケガも多いため、それに対応した仕事も求められることになります。

 

ケガへの迅速な対応

ではこうした企業における産業保健師の仕事には、どういった特徴が見られるのでしょうか。まず当然のごとくケガへの対応。応急手当などの医療行為を保健師も行うことができます。看護師の資格も併せて取得している場合には、とくにそのスキルが役立つでしょう。その場の応急処置で事足りれば問題ありませんが、もしできるだけ早い治療が求められる、あるいはより深刻な緊急事態に見舞われた場合には医療機関への搬送も必要になります。その際にはどの病院へ搬送するのか、救急車を呼ぶ必要があるか、診療科目はどこが適切かを判断するのも産業保健師の役割です。一刻を争う事態において適切な判断が求められる。この点は、オフィス勤務の産業保健師にはあまりない状況といえるでしょう。

 

労働環境改善を通した予防対策

ケガが多い職場だけに、予防も産業保健師の重要な仕事となります。労働環境が危険ではないか、また過酷な労働環境が従業員の集中力を奪い、ケガを増やしやすい状況にしていないかもチェックする必要が出てきます。その意味では単に従業員の健康状態を把握するだけでなく、周辺環境をも視野に入れておく役割も求められるわけです。とくに近年コスト削減やリストラなどによって、従業員ひとりひとりの負担が増えている状況ですから、この点は重要な意味を持ってくるでしょう。

 

あとは健康診断の結果を踏まえ、従業員一人一人に対して健康指導などを通して健康維持に対する啓発を行うこと。体が健康でないと十分な仕事ができないものですし、工場での作業はそれがケガに直接結びつきます。疲労が蓄積している場合には休養を提案するなどこの点においても、雇用者側との調整が求められるケースが出てきます。

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