産業保健師と市町村保健師を様々な角度から比較
保健師として勤務できる職場は多数あるのですが、そんな中でも一般的な民間企業に勤務する産業保健師と、市町村で採用している保健師を色々と比較していきたいと思います。
産業保健師と市町村の保健師の大きな違いと言えば、産業保健師は民間企業に採用してもらう為、当然民間として勤務する事になるのですが、市町村で勤務する保健師は行政保健師という形になりますし、市町村によって採用してもらう事になるので、民間ではなく公務員という形になる点が最大の違いです。
当然待遇は民間よりも公務員の方がよくなっているのは当たり前なのですが、初任給に関しては産業保健師も市町村保健師もそれほど大きく変わる事はありませんし、産業保健師の場合には、採用してもらう企業によって給料にある程度差が出てしまう事があるのに対して、市町村保健師の場合には、多少の差はあっても市町村によって大きく給料に差が出てしまうという事は殆どありません。
更に民間企業で働いている産業保健師の場合には夜勤はありませんが、残業がある場合がありますし、仕事内容によっては休日出勤をしてほしいと言われる可能性があるのに対して、市町村看護師の場合には確実に定時で帰れるという利点や、休日出勤をする可能性もまず無いので、かなり規則正しい生活をする事が可能です。
ただし、産業保健師の場合には保健師として勤務している人の数が少ない事が多く、どのような職種で、どのような仕事に就いていたとしても、基本的に少人数で勤務するのが一般的になっていますが、市町村保健師の場合には、もちろん少人数で勤務する職場が多いですが、ある程度保健師の数がいる場合もありますし、他の医療関係者が多数いるような職場もあります。
働きやすさや条件などは当然公務員の方がよくなっているのですが、公務員である市町村保健師から民間の産業保健師に転職するのは少々難しいのに対して、逆に民間の産業保健師から公務員である市町村保健師に転職する場合には、比較的採用してもらえる可能性が高くなっているようです。