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産業保健師の採用に有利なのは新卒者?中途者?

産業保健師の求人を出す企業の中には、特定の大学を対象に新卒者のみの採用を行なっている企業が数多くあります。そのため、産業保健師になるのは新卒が有利と思われがちですが、実際はそうでもありません。

 

新卒者のみを採用する企業が求人票を出すのは、産業医科大学のような産業保健師育成の実績がある有名大学や教授と企業のつながりがある大学に限られてきます。また、定年退職は3月末と9月末と定められていますが、企業は行政と違い誕生月退社の場合が多く、年度末に人員の空きが出るとは限りません。それに加えて、特定保険制度の導入により、産業保健師に即戦力を求めている企業が増えてきており、実務経験がある中途者の企業への転職がしやすくなってきています。

 

こういったことから、産業保健師の採用にはどちらが有利ということはなく、自分の状況や経験に応じた求人探しや採用対策を行うことが産業保健師になるための一番の近道になります。

 

 

産業保健師になるまでの道のりは人それぞれ


産業保健師になりたいという想いを持って学校への進学を考えている方は、新卒採用からの採用を有利にするために、企業との繋がりが深く、産業保健師を数多く送り出している大学を選ぶことが一番の近道になります。すでに在学中の方は、他の学生や教授から情報収集を行いながら新卒採用を目指すという選択肢もありますが、行政や健診機関などへ進み経験を積んでから第二新卒者や中途者として企業への転職を考えるという道もあります。

 

そして、すでに保健師として働いている方は、新卒者にはない実務経験や社会性が大きな武器になります。即戦力としての産業保健師の需要が高まってきている今は転職の絶好のチャンスと言えます。しかし、ライバルが多いのも事実です。スキルアップのための資格取得や研修会への積極的な参加を通して自分を磨きつつ、転職支援サービスなどを上手に利用して求人探しや転職活動を行なってきましょう。

 

産業保健師の採用に年齢制限はあるの?

各自治体によって異なりますが行政保健師の年齢制限は20代後半までのものが多く、30代以上の場合は臨時職員としての採用に限られてしまいます。医療制度の改革を前に年齢制限が緩和されていた時期もありましたが、人員が不足している自治体を除いて増員のピークは終わってしまいました。それに比べると産業保健師は年齢制限が緩く、50歳まで応募可能な求人を見つけることもあります。特定健診制度の導入により企業も経験のある産業保健師を確保するために行政からの転職を強く希望しているという背景もあり、ベテラン保健師の転職先として認知度が高まっています。

 

行政への転職の際には年齢制限というのが足かせになってしまうことが多いですが、産業保健師への転職の場合はそれほど気にする必要は無いでしょう。むしろベテランとしての経験や実績が転職活動を有利に進めてくれることの方が多いです。年齢制限に不安がある方も自信を持って転職活動をスタートさせましょう。

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