産業保健師 平均年齢

産業保健師の平均年齢

 

産業保健師が注目を集めるようになったのは、まだここ数年のことです。企業における従業員の健康管理、さらにメンタルヘルスに注目が集まるようになったのが、そのきっかけといわれています。ですから現在産業保健師として働いている人もまだキャリアが浅いケースが多いのです。では、産業保健師の平均年齢はどの程度なのでしょうか。

 

産業保健師の平均年齢に関しては、公式なデータがまだ揃っていない状況です。データが出揃うほど普及していない面もあるのでしょう。ただ、40歳前後が平均と言われています。また、40代が3分の1を占めており、やや高めの年齢といえます。保健師の平均年齢は、32歳前後と言われていますから、この点からも平均年齢が高い傾向が窺えます。

なぜ産業保健師の平均年齢は高いのか?

これにはいくつかの理由が考えられます。若い世代、とくに初めて保健師の仕事に就こうと考えている保健師の大半は、まず保健所など行政施設での就職を望むもの。最初に産業保健師の道を選ぶ人は少ないのがまずひとつです。いくつかの職場を渡り歩いたり、家庭の事情などでフルタイムでの勤務が難しくなった場合に、産業看護師の道を選ぶケースが考えられるのも理由のひとつでしょう。

 

それから大きな理由として考えられるのが、産業保健師に求められるスキル。一般的な保健指導や健康診断、そのほか雑務などを求められる行政保健師に対し、産業保健師では従業員のカウンセリングをはじめとしたメンタルヘルス対策などより専門的な役割が求められます。その分求められるスキル・知識も多く、ある程度キャリアを重ねた保健師でないと勤まらない面があるのです。雇う側でもその点を重視したうえで採用を決めることが多く、自然と平均年齢が高くなる傾向が出てくるわけです。その反面、近年では経験の浅い保健師を積極的に採用する企業も増えているので、今後平均年齢も下がってくるのではないでしょうか。

 

産業保健師の平均年齢は単に年齢だけでなく、その人のキャリア、即戦力として活躍してくれるかどうかとも関わってくる問題となっているのです。

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