ハウス食品【産業保健師の求人募集・採用の傾向】
企業に勤務して、社員の健康管理業務を行うのが産業保健師ですが、一口に企業と言っても中小企業から大手企業までいろいろです。勤務する企業によって保健師の役割・仕事は微妙に違ってきます。ここでは、大手食品メーカーであるハウス食品を参考にしながら、企業で働く保健師についていろいろ見ていきましょう。
ハウス食品は東京都と大阪府に本社を置いていますが、ハウス食品で販売しているカレーやシチューは、みなさんにとって馴染みの深いものだと思います。栃木県佐野市、静岡県袋井市、奈良県、福岡県古賀市に生産拠点である工場を構え、札幌、仙台、埼玉、東京、名古屋、大阪、広島、福岡に支店を持っています。また、海外事務所を中国で展開しています。
産業保健師の仕事が、社員に対する健康診断・健康促進・病気予防のための指導・健康相談などであることはみなさんご存知だと思います。また、近年は職場における社員のストレス・うつなどが増加していて、メンタルヘルスケアが保健師の仕事として重要視されていることもご存知でしょう。ハウス食品のような食品会社に勤務する保健師は、これらのことに加え、安全衛生面や職場環境などの問題に取り組んでいくケースがとても多いのですよ。
衛生面における保健師の役割はとても大切です。ハウス食品が持っている工場では、扱っているものが人の口に入る食品であるため、その衛生面での管理や作業環境などは、普通の工場よりも厳重になります。例えば、食品への異物の混入は重大な事件と捉えられますし、従業員の衛生面(服装、除菌など)も食品工場ではとても重要なものになります。近年o-157の感染事例が様々な食品関連企業で報告されています。衛生面での指導・管理の徹底は、食品メーカーではことさら重要であることを認識してください。
ハウス食品のような食品メーカーに勤務する保健師にとって、作業場を観察する職場巡視は、様々な衛生面の問題に対応していくために必要な業務であることも付け加えておきましょう。
食品メーカーでは、製品の安全性が企業の存亡に関わるほどの問題になりかねません。このようなことに関わっていく保健師の責任は重いものであると認識すべきでしょう。故に、専門性を有している産業保健師は給与なども高くなる傾向にあるようです。しかし、産業保健師の需要は年々増加していると言いつつ、その求人数が豊富にあるとはなかなか言いにくい現状もあります。産業保健師を目指している方は、募集案件を多く得るように、様々な情報のチェックを怠らないようにしてくださいね。