産業保健師 交流

産業保健師の他の専門資格者との交流

産業保健師の特徴は企業というごく限られた空間で業務を行う点にあります。そのためもっぱら従業員の健康管理が求められており、行政保健師に比べて業務内容が専門的となる傾向があります。その点をメリットとして産業保健師を目指す人も多いのです。

 

ただ、限られた空間で業務を行うことは同時に閉鎖・孤立した環境に陥りやすいことを意味します。ただでさえ企業で雇われる産業看護師は2〜3人がせいぜい。しかも保健所や保健センターのように他の資格保持者と一緒に働くケースはほとんどありません。専門的な仕事は、イコール孤立した環境というマイナス面も持っているわけです。

 

他の資格者と積極的に交流を図るためには

では産業保健師が他の資格者と交流を図る場合には、どうすればよいのでしょうか。企業内で働き続ける限り交流する機会は滅多にないといってよいでしょう。ですから自分で積極的に外の世界へ出て行くことが求められます。

 

まず複数の職場を掛け持ちすること。企業の中ではフルタイムではなく、パート・アルバイトの形で産業保健師を雇うケースも見られます。ひとつの会社に専念するのではなく、複数のを掛け持ちすることでより多くの産業保健師と出会い、交流する機会を持つことができます。職場ごとの業務内容や求められる役割の違いなどの情報交換を行う機会としても非常に重要になるでしょう。

 

もうひとつは、研修会や交流会に積極的に参加すること。産業保健推進センターなどで産業保健師を対象とした研修や交流会が実施されています。こうした機会を利用することで他の資格者と交流の場を持てます。こうした機会が用意されることそのものが産業保健師が孤立化しやすいことを意味しているのでしょう。研修なら単に交流するだけでなく、スキルを高める機会としても役立ってくれるはずです。

 

こうした機会をいかに積極的に活用することができるか、産業保健師としての自分に自信を持ち、職場において積極的な役割を果たす上でも重要な意味を持つことになるでしょう。ぜひとも役立てたいものです。

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