大学 保健師 求人

大学の保健管理センターにおける産業保健師の仕事

「大学で働く保健師=学校保健師」として認識されがちですが、大学の保健管理センターでは生徒だけではなく教職員も対象にして健康診断やメンタルヘルスケア、ケガや病気への対応を行なっています。特に大学の場合は小中高校とは違い教職員の海外出張の機会が多いので、海外渡航前の健康診断や渡航先での健康管理に関するアドバイスなどにおいて産業保健師としての役割が重要になってきます。
そのため、実際にそこで働く保健師の業務内容は学校保健と産業保健が半々くらいの割合になります。学校保健活動や産業保健活動とは違う「大学保健活動」と捉えておいた方がいいかもしれません。

 

また、各大学ごとに保健業務を担う施設の名称や構成メンバー、連携体制が異なるので、その点もしっかり理解しておく必要があります。ある大学を例に見ると、保健活動を統括する保健管理センターに常勤スタッフとして保健師や医師、臨床心理士などを配置し、各キャンパスの分室には非常勤の医師や保健師、看護師を配置しています。分室の機能や非常勤雇用という点を考えると、産業保健より学校保健活動の割合が多くなることが予想されます。この大学の場合、保健師として産業保健活動に関わっていくためには常勤スタッフとして雇用される必要がありそうです。

 

産業保健師を目指している方は、一般企業だけではなく大学も勤務先の候補として転職活動を進めてみてはいかがでしょうか。

 

学校保健師としての業務内容

大学の保健管理センターで働く保健師は、教職員に対し産業保健活動の5つアプローチを通して健康管理や職場環境の整備、健康診断の実施などを行なっていきます。それに加えて生徒を対象にした学校保健師としての業務内容もあるので、より広い知識と技術が要求されます。こちらでは学校保健師としての役割・仕事内容を紹介していきたいと思います。

 

健康診断の実施

定期健康診断や電離放射線健康診断、結核健康診断といった全生徒と対象にした健康診断が合わせて年に数回行われます。また、運動系クラブに所属している生徒を対象にした健康診断を個別に行うこともあります。この他に職員を対象とした健康診断として生活習慣病検診や海外派遣労働者健康診断などがあるので、かなりの数の健康診断をこなしていかなければならず、年間を通じた主要業務内容の一つになってきます。

健康管理全般

どの大学も運動系クラブやサークルの活動が盛んです。一般企業勤務に比べると急なケガや病気に対応しなければならない機会が多いです。また、急性アルコール中毒などの飲酒に関するトラブル対処やその後の指導も学校保健師ならではの役割です。

心の相談

大学生は大人とは違う悩みや心の病を抱えています。それをいち早く察知し、保健師としての経験や専門スタッフとの連携を活かしながら対処していきます。

感染症予防対策

インフルエンザなど感染症予防対策は一般企業における産業保健活動においても重要です。しかし、学生は通学や遊び、アルバイト先など行動範囲が広いため大学構内における感染症対策には一層力を入れていかなければなりません。

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